カラオケ

自宅の目の前に、カラオケボックスがある。そのため、土曜日の夜とかは、酔客の歌声がほのかに室内に漏れ聞こえてくる。自信満々に、かつ楽しそうに歌っていて、よいのだけれど、やはり自分がそこにいない、他者のカラオケを聞くのは、それほど心地よいものではない。まぁ、駅前だから、やむを得ない。

 

この間は、ぼくの大好きなTHE YELLOW MONKEYの「JAM」を、お兄さんが拳を入れながら歌っていた。きっと彼もイエモン好きなんだろうなぁ、と思いながら漏れ聞こえてくる「JAM」を聞き、やっぱり、この曲は特に、歌のうまい人が歌わないとダメなのだと分かった。素人が歌っているのを聞くのは、キツい。ただ、ぼくも以前は、「好きな曲は?」と聞かれたら迷わず「イエローモンキーの「JAM」です」と言い、よせばよいものを、「カラオケでは泣きながら熱唱します」と付け加えていた。実際、泣き(そうになり)ながら、熱唱していた。自分だけはいい、という、エゴ。

 

この日を境に、カラオケで特に「JAM」は歌わないようにしよう、と思った。ここ最近、カラオケに行ってないし、行きたいとも思わなくなってきたから、まぁそれでも、害はない。

 

歌っていいのは、うまい人と、本人が了承している場合だけだ。