チルドレン

 この週末に買って、読んでる途中。今更。

 

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)

 

 

「陣内」という男を中心にして起こる不思議な事件。5つの別々の物語が、一つになったとき、予想もしない奇跡が降り注ぐ。文庫本背表紙解説より。

 

「バンク」を読み終わり、「チルドレン」を読んでいる途中。まだ先はあるが、やっぱりいい感じで収束していきそうな、根拠のない予感がある。「陣内」がその予感をもたらしてくれている気がする。「バンク」は、韻を踏んだ言葉がたくさん出てきて、それが章立てのサブタイトルになっていて、面白い。

 

「チルドレン」という言葉も出てきて、それがタイトルの由来か、と納得。「チャイルド」を複数系にすると「チャイルズ」じゃなくて、全く別物の「チルドレン」になる。子供は、一人では例えばおとなしいのに、複数でつるむと別人になるんだ。そんな言葉が、今後意味をもってストーリーを引っ張っていきそう。「バンク」で活躍した永瀬と盲導犬ベス。彼らがどう関わってくるのかも、楽しみ。