愚地独歩に学ぶ

仕事とは、なかなか思うようにいかないものだなぁ、それも一度や二度じゃないんだよなぁ、と思いながら、似たような境遇を、マンガで、見た気がするんだよなぁ。あぁ、思い出した。数少ない大好き漫画「バキ」愚地独歩だ。

 

彼は空手家。空手の世界では、およそ自分の思い通りに試合が進むわけがない。自分に少しでも油断があれば、相手は必ずそこをついてくる。自分の攻撃で倒れてくれればいいのだが、そうはいかないに決まっている。だから次の一手を考える。そうやって愚地独歩は常に「うまくいくはずがない」と考え、次の、次の、と代案をつくっていく。そうやって、幻影に惑わされることなくドリアンをねじ伏せたのだ。

 

マンガからだって、学ぶものはある。そのとおりだなぁ、と実感した。最近はほとんど漫画は読まなくなってしまったから、読むことで得られる教訓も、少なくなったんだろうなぁ。ホントは他にも血肉になるような漫画はたくさんあるのだろうけれど、でも、新しく読もう、という気になれないのは、やはり漫画に対する「子供っぽい」という偏見が拭いきれないからか。

 

自分が仕掛けた仕事なんて、すんなりいかないに決まってる。必ずどこかに壁があって、私の気を削ごうとする。そしてだいたい、その原因は自分自身のちょっとした油断のなかにある。まずは、気を抜かずに、考えよう。そして、それでも来る壁に、気分を害されないようにしよう。来るな、来るなと思ってどんなに頑張ったって、来るんだから。