とことんやれば、必ずできる

3月16日。日曜日。

 

行きつけのダイニングでひとりの時間。仕事について、特に仕事でいま企てていることについて、「考える」ということに耽る時間をとるべきではないかという気持ちから。そう、自分はいつも考えることが足りない。だから詰めが甘い。

 

 

とことんやれば必ずできる

とことんやれば必ずできる

 

 

マクドナルド社長である著者の仕事論。特別、新しいことを言っているわけではない。誰も言ってない特異なことを主張しているわけではない。だけど、「そうだよな」と納得できて、「そうしよう」「とりあえず取り入れてみよう」という意欲が沸くのだから、言っていることはきっと正しい。「そんなのずっと前から知ってたよ」と足蹴にできるようなメッセージは決して、ない。

 

特に、悩むこと、考えること、それも自分の頭でとことん、気がすむまでそうする、ということの大事さを感じた。「悩めば悩むほど、答えにつながる情報に敏感になれる(p78)」とあり、悩むことそのものが重要であることもあるという。もちろん、ただ気がすむまで悩んで気晴らしになっておしまい、じゃぁ進歩がないから、悩んだ末の結論を出すことが前提なんだろうけれど。

 

力が伸び悩んでいる状態、スランプの状態だと気持ちが落ちてしまうけれど、「力が伸び悩むのは、自分の能力が足りないからでも、自分の限界だからでもなく、もっと伸びるための努力をするためです(p83)」ということに気づけば、努力をしましょうという意欲も沸く。「ひたすら自分の知識・技術を磨く姿勢を、公私にわたって貫きましょう(p141)」という強いメッセージは、そうしよう、と意気込む一方で、そうやって貫く気持ちがないと、価値ある仕事はできないのかな、と不安にもなる。

 

自分に足りないと思うところをピンポイントで指摘する箇所もあった。「効率の悪い仕事をする人の典型は、ゴールを視野に入れたスケジュールを考えず、場当たり的に気まぐれに仕事を進める人だと言えます。仕事効率を高めるには、仕事の優先順位をつけたうえで、「いつまでに何をやるか」をスケジューリングし、それをなぞるように仕事を進めるのが基本です。(p150)」数年前、「週間スケジュール」なるものを毎週つくって、目標までの道のりを見える化していた。毎月会議があって、そこでその月の進捗状況や、目標達成までのやるべきことを報告していた。いまは、そういったことはやらなくなったから、目標までの道のりをゴールから逆算してシミュレーションすることをおろそかにしている気がする。これはヤバい。ゴールまでの距離が分からずにマラソンしているようなもんだ。スケジュールを組もう。で、確実にゴールまでの距離を縮めることを意識しよう。

 

とにかく、自分の頭で納得できるまで考えてみよう。その考えた時間の長さや濃さが、仕事、特に私がすべきことである「新しい企画をたてる」仕事を進めるうえで大事なんだと思った。

 

 

この本を読んだり、仕事の企画についてあーだこーだ考えたりしていたら、3時間以上ダイニングに篭っていた。最初はコーヒーだけと思ってたけれど、さすがに罪悪感を感じ、パスタを食べた。ホワイトアスパラとカニクリームソース。ホワイトアスパラがシャキシャキしてて美味。

 

自分にとって数少ない地域コミュニティ。それを少しでも広げようと、店員に話しかければいいものを。今日も「スンマセン、長居しました」その一言が言えなくて、自分の内気さに情けなくなりながら店を出た。次こそは。とことんやれば、必ずできる。