シーズン9 第16話 「監察対象 杉下右京」
警視庁内に、右京の普段の規律違反を指摘する匿名の告発文が届く。尊、角田、伊丹、米沢、そして右京と、次々に監察官の栞(役:堀内敬子)から監察を受ける。証券会社社長の金谷が自宅マンションで死亡していた事件。パソコンに遺書らしき文が書いてあったことから自殺と思われたが、右京の観察力のおかげで他殺の可能性があることが分かった。そして金谷の通話履歴から、金谷にかけられた脱税の疑惑について取材していた記者・森井へとたどり着く。右京が森井の手帳を勝手に見るなどの捜査をしていたことから、栞は違法だと指摘するが・・・
監察官の栞から質問を受け、尊、角田、伊丹、米沢がそれに答える形でストーリーが進む。最後、右京も同じように監察を受けるが、そこで事件の解決と一緒に、告発文による監察の真相が明らかになる。
だいたい、右京の捜査方法に問題があるのは今に始まったことではない。何をいまさら?という点に気づけば、この監察への疑問にも当然気づくはず。そこに気づかず普通に観ていて、最後の真相にたどり着いて、納得。「なるほど、そういうことか。だからこういう見せ方なんだ」と。
カンが働きすぎると真相に途中で気づいてしまうから、カンが鈍いくらいがちょうどいい。