運命論

 

笑いながら涙ながら、私は生きている
許しながら許されながら、私は生きている
傷つきながら傷つけながら、私は生きている
愛しながら愛されながら、私は生きている
GLAY 「運命論」2012

 

 

11日の夜は大学時代の友人との新年会で秋葉原。夕方、時間に余裕があったので、後楽園から歩いて行ってみる。水道橋から御茶ノ水、そして前職で少し携わった湯島のマンションを見るために寄り道して、賑やかな電気街へ。神田川沿いを歩きながら、冷えた身体を温めようと、ひとり「ウォーウォー」と好きな曲のコーラスを口ずさむ。後ろから人が来ないことを確かめながら。車の音で声がかき消されていることを確かめながら。

 

 久しぶりに会った同級生、先輩は、当時と変わらない気さくさ、あたたかさ、面白さを持っていて、安心する。サークルでいつもつるんでいた、当時のテンションのまま、年齢だけ増えた、そんな感じだ。

 

 

 

印象的なコーラスが胸を打つ。マイ「コーラスの好きな曲ランキング」というのがあったら、第一位になると思う。サッカー場とかで、仲間みんなで円陣を組んで、身体を左右に振りながら「ウォーウォー」叫んで気持ちを一つにする。そんな場面が頭に浮かぶ。「私は生きている」と何度も言ってくれるので、生きていることに嫌でも気づく。そんな、勇気がでる曲。

 

 

 帰りの駅の改札前。もし周りに人がいなかったら、円陣を組んで心をひとつにして、お互いがまだ繋がっていることを確かめ合いたい、そんな気分だ。「みんな頑張って生きている、だから私も頑張って生きる」と気持ちを奮い立たせたい、そんな気分だ。

 

それでも、サラッと別れる。二次会はナシ。この潔さが、良いのだと思う。少し話し足りないかな、といった名残惜しさがあるからこそ、また集まりたいと思う。