運命の枝分かれ

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12月8日。日曜日。

 

たまには外へ出て休日を満喫しよう、と勇んで家を出る。ただ結果として「想定外」のことが複数あり、悪く言えば行き当たりばったりな、良く言えば気まぐれなひとり遊びとなった。

 

行きつけの足つぼマッサージ店に予約の電話を入れたら、担当スタッフが休みとのこと。それならばと、以前一度行った後楽園のボディケアショップへ。そこで全身の凝りを指摘される。もうちょっと力を抜いて過ごそうと思った。凝り固まってるという自覚はいっさいないのだが。

 

東京ドームから歩いてすぐ、大好きな水道橋のダイニングに行こうと思っていたのだが、よくよく調べたら日曜定休日とのこと。もう帰ろうか、とも思ったけれど、全身マッサージだけやって帰るのももったいないと思い、軌道修正。こういうときに役立つCorich、安く観られる面白そうな演劇を探し、なんとなくで決めて新宿へ。

 

キ上の空論 実験公演#1 「空想、甚だ濃いめのブルー」

http://ameblo.jp/kijyooo/

 

中学校の前に立つ大きなクスノキ。そのクスノキの下で「私」はクウちゃんと出会う。私とクウちゃんとの友情の話。

 

セリフの使い方がキレイだった。ちょっと乱暴な言葉を使ったかと思えば、スっと敬語も使う。二人で同時に同じ言葉を言うユニゾンは迫力あった。あれ、キレイに決まると気持ちいいだろうなぁ。

 

劇が終わり、役者に話しかける勇気もなくそそくさと会場を出る。ここ新宿へ来たのなら、とシメに寄ったつけ麺屋を、行列待ちで断念。帰りがけの大手町駅のクリスマスツリーが、そんな私の満たされない気持ちを汲んで照らしてくれた。

 

何においても予定通りにはいかないものだと思う。だけど、思い通りにいかないからこそ、そこから偶然運命が枝分かれして、予期せぬ出会い、出来事が発生する。その出会い、出来事を大切にしようと思う。もし水道橋に行ってたら、新宿の小さな画廊の中で、劇というフィルターを通して想いを伝えようとする美女には会えなかった。