他人のブログの楽しみ方

夏休みのこの時期・・・学校の宿題で出された読書感想文を書くのがとにかく憂鬱だった。本を読むこと自体が苦痛だったのに加え、それを文章に残すなんて。当時は拷問のように感じた。それが今では・・・昔に比べて、自分の文章が他人に読まれることの抵抗感が少なくなったように思う。それもどうやら、文章を書くのがうまくなったとかそういった理由ではなさそう。ブログとかで情報を発信することのハードルがすごく低くなった今、そうやって文章を書くのが当たり前のような空気を感じるからではないか。

 

週末限定更新を掲げて始めたこのブログ。「どんどん更新しよう」と気負うことなくチビチビやってきたのも続いている理由のひとつかもしれない。人間の気持ちなんてそんなもんだ。更新頻度を増やそうと努力してたら、「やらなければならないこと」になってしまう。別にやらなくったっていいよ、こんなの。自分で頭の中整理して自分で納得してるだけだし。

 

こうしてはてなブログを書くようになり、それがきっかけで他人のブログも読むようになって、ブログの面白さを再認識した。多分、読んでるブログのほぼ100%が、その書き手と会ったことがなく、つまりどういう人か知らないという状態で、記事を読みながらその書き手がどんな人かを想像するのが面白いんだと思う。「あっこの人絶対いい人だ」とか「こういうところは自分と似てる」とか「すごいなぁ、尊敬する」とか、頭の中でその書き手が想像できるものだ。それが友達だと、そうはいかない。文章云々の前に、どういう人か知ってるわけだし。そうやって書き手を勝手に想像するのが、私のブログの楽しみ方だ。

 

facebookなんかもそうだけど、ブログって人それぞれ、みんな違う投稿スタイルで面白い。うっとりするようなキレイな写真を撮って見せてくれる人。SNSの果たす役割について大真面目に論じてくれる人。どうでもいいようなひとくちツイートを吐き捨てる人。そのどれもが、意味があって、(きっと)その人らしくて、面白い。そういういろんな人の記事を読みながら、他人の考え方、他人の生き方を取り入れている。

 

はてなブログは、スター機能がついていて、いいなと思った文章にアンダーラインを引けるのがいい。欲を言えば、いままで自分がスターをつけた文章をまとめて残せる機能とかできないものかな。そうしたら、他人が書いたキレイな文章、いい言葉、ためになる文言をもっと自分のものにできるのに。