フローズン生が呼んだ奇跡

先日。事務所の暑気払いにて。

 

スタッフが「めちゃめちゃカッコいいんですよ~」と興奮しながらあるバンドをススめてきた。最近の音楽はほとんど聴かないし、音楽番組自体観なくなったし、名前はなんとなく聞いたことあるような感じがするけど、どんな人たちなのかはさっぱり分からない。正直、興味ない。それでも、酒の席で身を乗り出して、満面の笑みでカッコよさを語る彼女の気迫に押され、なんの気なしにyoutubeを覗いてみる。超下戸な私の麻痺した脳でも記憶していられたのは、そのバンド名が覚えやすかったからだ。

 


サカナクション/アルクアラウンド(MUSIC VIDEO) - YouTube

 

「ホントかぁ~?言っとくけど俺はこと音楽に関してはストライクゾーン狭いからな。LUNA SEATHE YELLOW MONKEY、あとGLAY以外はバンドとして認めん」娘をくださいと頭を下げる男を断固拒否するオヤジのように、ハナから否定するつもりで臨んだのだが・・・違った。こういう芸術的なもの、好きです。撮影する角度とか、文字の配置とか、入念につくりこんでいるのが垣間見られていい。「キサマなんかに娘はやらん!」とちゃぶ台をひっくり返すのではなく、まぁ食え、と一緒に鍋をつつくようなものだ。

 

やはり偏食はよくないな、と思った。好きなものばかり追っていては進歩がない。すでに美味しいと知っているモノだけを注文し続ける限り、それ以上美味しい料理には出会えない。興味がないといって受け入れ拒否していたらずっと興味ないままで終わる。何気ないタイミングでいろんな刺激をもたらしてくれるからチームって面白い。暑気払いがもたらしてくれたのはフローズン生の美味しさだけではなかった。