愛しのリトルカブ

いつの間にかシレーっとあけていた梅雨。ジメジメした空気に嫌な思いをさせられることも少なかったが、それにしても蒸す。世間は夏祭りムードのようで、今日も街ではわいわい騒いでいたようだ。どうやら実家も昨日はお祭りだったよう。もうそんな時期なのか・・・この季節感のなさ、イベントを実体験しないメリハリのなさといったら。でも連休こそ、お客さんを呼んでプロジェクトに入ってもらうチャンスなんです。仕事三昧もいいじゃないか。

 

寒いのとは違い、朝起きるのが億劫、ということはない。むしろ眠れない。こんな時期こそ、早起き人間でありたい。べつにそんなところで競争しても仕方ないが、人より早く起き、人より早く事務所へ行き、だれもいない場所でひとりぼけっとする。これがなんとも言えない優越感。この程度の優越感、きっと幻でしかないのに。

 

就業時間ギリギリに来て、仕事にすんなり着手できる気がしない。自分の場合、起動時間というものがどうしても必要だ。大学時代。凍える朝。なかなかエンジンがつかずイライラさせたリトルカブを思い出す。あんたのそのなかなかあたたまらない体温が、いまの自分に重なって愛おしい。ウルトラブックのように迅速に。富士急ハイランドのドドンパのような瞬間加速力を。ちょっとは起動力をもった人間になりたい。