- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2012/10/17
- メディア: DVD
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シーズン10 第2話 「逃げ水」
5年前、新開拓海を口論の末に殺害した川北誠也という青年が、刑務所からの出所直後に殺害された。5年前に川北に息子を殺された、その被害者遺族に疑いがかかる。その新開を弁護していたのが、元法務大臣の瀬田(役:渡哲也)だった。
「きちんと罪をつぐなってほしい。それなのに、賠償金を支払わない」と新開は言う。川北は民事裁判で賠償金の支払い命令を出されていたが、いっさい支払っていないという。賠償金については、法で支払いを督促することはできないというのだ。
一方の加害者遺族、川北の母は事件のあとに死亡。父も家を出てしまう。そして残された姉のところへ、新開は訪れるようになる。
新開を疑う右京に対し、そんなはずはないと瀬田は強く抗議する。そんななか、今度は新開が突如として殺害を自供し始める・・・
被害者遺族と加害者遺族の心にフォーカスした本作は、どちらもそれぞれに傷を負っているのだと気づかされます。
真相は・・・「救えないガキだ」と言って片付ければそれまでだが、なんか悲しい気にさせられる。「出所して帰ってきてそれかい」と。
「逃げ水」というサブタイトルが示すとおり、追いかけても追いかけても消えてしまう逃げ水が出てきますが、それがストーリー全体で何を示しているのかがイマイチ分からなかった。
最後、右京の背中を眺めながら、「この人には追いつけない」と思う尊の気持ちを逃げ水と重ねているってこと?
「追いかけても追いかけても幸せが逃げていく」そんな被害者(加害者)遺族の気持ちを表してるってこと?
ストーリーが難しく悲しいだけに、「あぁ~だから『逃げ水』なのか!」という納得感(スッキリ感)が欲しかった。読解力がないだけか?