紙一重

昨夜は事務所のスタッフの送別会だった。自分と入所時期もそう変わらず、年もほぼ変わらず、条件はほとんど自分とおなじはずなのに、なぜか頼ろうと思ってしまう、パワフルな女性だ。彼女が去ったあと、自分がどうプロジェクトの運営を引っ張っていったらよいのか、いまから非常に不安でならない。・・・といいながらも、「じゃぁ引っ張ってやるよ」という意欲や、努力してその不安を解消させることに対する面白さも感じている。憂鬱と興奮は紙一重。

 

いまの事務所に転職して、無知をそのままにしておくのが悪であると知った。別に今まで無知をいいことだと思っていたわけではない。ただ、知らないこともあって当然で、知らないことは知ってる人に聞けばいい、疎い仕事は明るい人にやってもらえばいい、と思っていた。そしてその「知らないこと」「疎い仕事」があまりにも多かった。いまは、自分で知らないことを調べていかないとプロジェクトが進まない。いままで知らなかったことの多さに凹むが、同時に、それらを全部覚えたらそれはいいだろうなぁ、と思うと希望で胸も膨らむ。ガックリとワクワクは紙一重。

 

知らないことも当然あろうに、それをまわりに気づかせることなく、まわりから安心感をもたれるようなテキパキとした仕事ぶり。そして、「なるようになるさ」的なおおらかさ。このような姿勢を、彼女から学んだ。自分の場合、すんなりことを済まそうと思いながらも、いつも対応の遅さをつっ込まれる。テキパキとチンタラは紙一重、なんだ、きっと。

 

GWに突入するも、「たっぷり休んでやるぞ」といった気力がない。こんな年は初めてだ。それよりも、いままさに進んでいるプロジェクトのクロージングに時間を割きたい。安心できるところまでたどり着きたい。連休なんて過ごしたら、きっとまた自堕落に陥るに決まってる。バリバリとグウタラは紙一重。