Season11-19 酒壺の蛇

3月20日。春分の日。

 

水曜日祝日という、暦の奇跡。

 

ガラケーのワンセグという、見づらい小さい画面ですが、久々にリアルタイムで観ることができました。

 

シーズン11 最終話 「酒壺の蛇」

 

角田の同期の恩地が自宅で死亡しているのが見つかった。毒キノコを食べた中毒死として処理されてしまう。しかし右京は、事故死以外の可能性もあるとして独自に調べる。恩地が女性と電話で話をしていたという証言を得て履歴を調べると、それは炭素繊維を扱う企業だった。その会社を訪れ、その部署唯一の女性社員であるいずみ(役:星野真里)に接触しようとするが、なかなかつかまえられない。

 

いずみが結婚すると言っていたアドリア大使館勤務の男が、実際にはアドリア大使館にいなかったこと、恩地が単独で先行捜査をしていたことなどから、外為法で制限されている炭素繊維の輸出に、いずみの会社やアドリア大使館勤務の男が関わっていて、それを恩地が捜査していたのではないか、と右京は推理する。そんな中、いずみの上司の我孫子課長が自宅で飛び降り自殺をする。

 

警察の人間が毒死して、彼が調べてていた会社の人間が自殺。これらの出来事の真相は?

 

 

テーマの「酒壺の蛇」がどうやって出てくるのかまったく予想がつきませんでしたが、途中でその言葉が出てきて興味をもったので調べてみると・・・「利益を独り占めしようとすると罰があたる。だからいいことはみんなで分け合いなさい」といった昔話のようなものか。それが本作でどう絡んでいるのかが、いまいちしっくりこないというか、私には難しかった。炭素繊維という酒を独り占めしないで国外へだそうとしたってこと?被疑者の国外逃亡を見逃す見返りに利益を得ることで「餅を酒に変えた」ってこと?「難しいことを考えてもいい国にいる」私としては、しっくりくるまでその難しいことを考えたいところだ。

 

「餅を酒に変えるのは利口な人間ではなく、純粋な人間なのかもしれません」腹黒い峯秋にクギをさす右京がカッコイイ。

 

「あなたは自分よりも人の幸せを第一に考える人だもの」そうやってカイト君をなぐさめる悦子さんがカッコイイ。

 

「あっ卵切らしてました・・・ちょっと買ってきますね」じつはKYじゃなかった幸子がカッコイイ。

 

「それはもう調べてあります」右京の要求を先読みしている米沢がカッコイイ。

 

フツーに一話終わる感じで最終回迎えたけど。次へ続く余韻を残した終わり方・・・いまから次が楽しみです。