大人の部屋を目指す

なるべくシンプルな部屋づくりを心掛けたい。いつもそう思うが、部屋が小さいとその恩恵も小さい。小さなワンルーム、一人暮らしには十分な大きさだけど、この小さい部屋を必要以上に広く見せようとすると、机一つとってもかさばってしまう。イケアで買ったカッコいい本棚も奥行40センチ、長さ150センチにわたって壁際を占領しているので、決してすっきりとした部屋とは言い難い。その棚を埋める本がいっぱいになってきて、そこからさらに本棚を増設することも検討し始めているいま、部屋をすっきりと見せる配置計画が必要になってきそう。



美的センスゼロの自分に喝をいれるべく普段は見ないインテリア雑誌を買っては、おしゃれ部屋のつくり方を参考にしてみる。壁面を覆う手作りの本棚。小さいスペースにしっかり納まるダイニングテーブル。呼んだ友達に自慢できそうなゆったりソファ。面白みのない部屋を大きく様変わりさせる力を秘めている点で、家具にはまだまだ無限の可能性があると思う。



とにかく部屋をシンプルに見せるコツは、壁にモノを掛けない、床にモノを置かない、ということだと知った。ぼくは決して無駄なものを置いているとは思ってないけど、最低限置く必要があるベッドと机と本棚とテーブル、椅子だけで、部屋の大半を占めてしまうので、ここから改善の余地はあまりなさそう。思い切って机をなくすか?いやいや、そうしたらパソコンはどこでやる?低めの本棚の上?待てよ、この本棚を縦にしてみたらどうだろう。開いたスペースに机を置いたら・・・こうしていろいろレイアウトを考えるのも楽しい。そしてそのアイデアを具現化してくれるのがイケア。車で家から20分くらいで行けるイケアは、ぼくにとっての正義の味方だ。



そのイケアの新製品に、紙製のデジカメがあるという。ついにデジカメもそこまで来たか。家具屋にデジカメ、というミスマッチなんてどうだっていい。その奇抜なアイデアがイケアならでは。まるで部屋一式を提案してくれる連続するショールームのような店内を歩くたび、ぼくの美的センスゼロの脳内は活性化されていく。



近いうちに本棚増設が必要になる。そのときには小さいテーブルも買おうかな。他の家具と色を統一して、もっと部屋を引き締めよう。そうかんがえるだけでも楽しい。