なぜ、ウェブに強い設計事務所は家づくりが上手いのか


インターネットの時代。



こうしてぼくでさえもブログをカチカチやっちゃえる時代。



パッと思い浮かんだ芸能人の名前で検索したらたいていブログをやっている、そんな時代。



ためしにぼくが使ってるはてなダイアリーで任意の1分間に更新されたブログの件数を見たら・・・27件。約2秒に一人が更新する時代。



設計事務所に限らず、お客さんへの情報提供の場としての有力なツールがホームページであることは、言うまでもなさそう。



ただ、どういう人が見るのか、どういうことを知りたがって見るのか、ということを意識しながらホームページづくりをしている会社は、もしかしたらそう多くないのかもしれない。



例えば、ぼくはいま建設会社に勤めてるけど、建設会社のホームページを見る人というのは、そのホームページに何を求めるのだろうか。



うちは自社分譲マンションの販売もしてるから、ポスティングされたチラシを見て興味を持ってホームページを見に来る人もいるだろう。



また、特定のエリアに住みたいというのがまずあって、その周辺で販売を予定しているマンションを検索してたどり着く人もいるだろう。



じゃぁ、いわゆるゼネコンの部分は?ディベロッパーの担当者が見て業者決定の参考にするのか?それとも、土地有効活用を少し考えている地主さんが、工事をしてくれる業者を選ぶ目的で訪れ、施工実績を参考にするのか?



そのへんの「ターゲット」が少し見えづらい分、どういう目的のホームページづくりが必要かも見えづらい気がする。



では、設計事務所はどうだろう。



まぁおそらくは、家を建てたくて、どんな設計士に設計を依頼しようか検討している方がほとんどでしょう。



そういう人たちに、どういう情報を与えたらいいか、またどういう情報は不要なのか、そういったことを本書は教えてくれます。



その画面上の映像でしかその会社のことが判断できない以上、そこで見る人に興味を持たせる仕掛けをつくれるかどうかが、「ウェブに強い設計事務所」となるカギになりそう。



あとやっぱり、更新頻度は大切だと思う。しばらく更新してないホームページには、やはり活気を感じにくい。



いいホームページ、見やすいホームページを見ると、その会社も紳士的に感じるから不思議だ。



いままで関心を持っていなかったお客さんに興味を持たせることができる。遠く離れたところにいるお客さんの心を掴むこともできる。



サービスの情報を仕入れる媒体として、インターネットが主流となっているいま、業種問わず、自社のホームページで見る人の心を掴む工夫が必要だろう。