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Season10-19 罪と罰

実家にて、唯一観ていなかった本作を、録画にて観る。

 

シーズン10 第19話 「罪と罰

 

右京と尊は、街頭で狂ったように叫んでいる男に出くわす。男は誰に向かってでもなく「もうすぐこの日本にクローン人間が誕生します」と叫んでいた。その男、嘉神隼斗が翌日、自宅アパートでナイフで刺されて殺害された。

 

ほどなくして、隼斗を殺害したとして犯人が自白した。それは隼斗の母、郁子だった。郁子はバイオテクノロジーの研究員で、クローン人間をつくる技術をもっている。隼斗が殺される前に街で叫んでいたことが現実味を帯びてきた。

 

郁子によると、隼斗は宗教にのめりこみ、娘で隼斗の妹である茜が身ごもっている子供を「悪魔の子」と言って非難していたという。すっかり変わってしまった息子に腹を立てて殺した、というが、右京は現場の状況と郁子の供述を重ね合わせ、その違和感に気付く。

 

 

 

茜が身ごもっている子供はクローン人間だった。そのことで「神を冒涜している」と言って政府に特命の告発文書を送る隼斗。しかし対応した片山雛子は、「このことはなかったことにしてほしい」と言う。日本ではまだ生まれることが想定されておらず、法的な整備も整っていないことから、万が一クローン人間が生まれてしまうと大混乱が起きてしまう。そのことにショックを受けた隼斗が起こした行動が原因で、事件は起きてしまいます。

 

かなり重くて難しいテーマだけに、さらに最終回スペシャルとあって、そのストーリーも2転3転するのかと覚悟していたら、展開はいたってシンプルだった。真犯人を庇って出頭した母親の供述から真犯人を暴く。それだけ。

 

しかし、本作をもって特命係を卒業する神戸尊の裏のストーリーも絡まって、感動的な話になっています。

 

右京相手に脅しともとれるような選択を迫る、そして右京が今まで頑なに守ってきた「正義」をくつがえさせるような驚きの行動に出る。

 

結局、そうして右京の正義を捻じ曲げたことが卒業の理由となったようです。

 

クローン人間の是非はともかく、真実を突き止めるとはどういうことなのか、その結果どういうことになる可能性があるのか、そこまで考えた時に、はたして真実を突き止めることが本当に「正義」なのか、そういうことを考えさせられる話でした。