Season9-4 過渡期

シーズン9 第4話 「過渡期」

 

立松という男がホテルの非常階段から転落して死亡しているのが発見された。現場にタバコとライターが落ちていたこと、また、ホテルの喫煙室がいっぱいで、禁煙室しか案内してもらえていなかったことから、非常階段での一服中の転落事故として片づけられる。

 

立松は15年前からずっと海外生活をしており、事故のあった日に帰国していた。その立松の祖母が15年前に殺害される事件が起きており、あと数日で時効、というところだった。どうやら立松は、時効を前に、捜査状況を確認するために帰国したようだ。しかし、殺人などの凶悪事件についての時効は撤廃されることとなっていた。

 

15年前の殺人事件を現在も捜査している担当者を探す右京と尊。そこで猪瀬という男に会う。猪瀬はその事件の捜査がきっかけで家族を失い、意地で犯人を捜そうとしていた。その猪瀬は、立松にここ最近会っていないという。

 

実はそれが嘘だと分かり、猪瀬は立松と会っていた。立松は、もうすぐ時効を迎える祖母の事件の証拠品である現金を返してほしいと言っていた。事件の証拠品は本来、犯人が起訴されるか、時効が成立した時点で遺族に返却されるようになっている。今回のように時効が撤廃された場合でも、遺族からの還付請求があれば、返却されるようになっているようだが・・・

 

 

「過渡期」というタイトル通り、凶悪事件についての時効が撤廃され、それに付随して証拠品の行方があいまいになっていく、その転換期を描いています。作中、過渡期という言葉は出てこなかったと思いますが。

 

点検されない限り見つからない、証拠品の横領に手を出す男と、今度証拠品の紛失が発覚したらとんでもないことになってしまう鑑識の人間。その二人の利害が一致します。

 

真相は、どんでん返しにつぐどんでん返しで、いままさに明らかになったことのさらに上をいく真相がすぐ明らかになる、みたいな感じがスリリングです。