暑中お見舞い

申し上げます。

 

この季節になると、いつも実家のすぐ近く、毎年軒並み最高気温を観測する猛暑のまち、熊谷を思い出す。当の熊谷市も、そのことを逆手にとって、「『あついぞ!熊谷』事業」なるものを考え、完全に開き直ってる模様。「暑い」という比較的マイナスなイメージを、逆にまちづくりのためのエネルギーにかえていく、その発想は素晴らしいと思う。まさに逆転の発想。それにしても、うちわであおぎながら目を回している太陽がシンボルキャラって・・・熊谷を的確に表してはいるものの、見てるだけで暑く感じるのはどうなんだろう・・・

 

 

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http://www.city.kumagaya.lg.jp/kanko/atsuizo/index.html

 

熊谷には立派な花火大会があり、駅前にたたずむ熊谷次郎直実公は素敵。梅林堂の和風パイ「武州路」も絶品。春の土手沿いの桜も見事で、そこでの花見はここ数年、大学時代の友達との再会の場として大活躍している。じつはけっこうスゴイまちだったんだと、離れて気付くものなんです。

 

今日、茨木の大子町というところで最高気温38.3度を観測したと聞いた。昨日一昨日と岐阜の多治見がすごかったらしい。徐々に熊谷に代わって最高気温をたたきだす競合先が現れてきているようだ。熊谷市民じゃないけれど、若干の焦りは隠せない。いっそのこと、熊谷地方気象台の温度計に細工をして、少しでも熊谷の温度を高くできないか、と罪の意識が芽生えてしまうぼくは、はたして熊谷想いの勇者か、いや、ただのバカだ。

 

外を歩くだけで汗が噴き出る、そんな状況で、前に「冬に比べたら夏のほうがいい。夏はどんなに暑くても耐えられるけれど、冬の寒さは耐えられない。体が動かなくなる」なんて言ってたことを思い出す。夏が来るたび上記意見を否定して「夏は熱中症で死ぬ危険があるけど、冬どんなに寒くても凍死まではしない。よって冬のほうがいい」と感じてしまう。で、冬が来たらまたコロッと言うことが変わる。もう、どっちでもいいや。

 

こうやって冷房をガンガン効かせた部屋の中で涼みながら、いまの外の暑さに地元の暑さを重ねる。節電節電の世の中で、どうしてもそれに逆らう行為をしてしまうことに罪悪感を感じてしまうのだが、かといって、部屋の冷房を止めてみんなして喫茶店に行き、店の回転効率を悪くするのも、それはそれで悪い気もする。どうすればいいんですかね?