本は、本棚という閉所に収まっている器ではいけない

本屋で雑誌を立ち読みしてたら、標記の言葉に出会った。しかも、本のスペシャリストともいえるお方の言葉(http://www.bach-inc.com/index.html 幅 允孝 氏。勤める事務所の近くにある店『TODAY'S SPECIAL』の店内陳列も担当しているそう)。こういう「逆転の発想」って、口で言うのは簡単だけど、意外と難しいものだな、とつくづく思う。いままでは完全に「どうやって本を本棚に美しく陳列するか」とか「本が増えてきたらどんな本棚を買って、どう増設しようか」とか、無意識のうちに「本 in 本棚」という枠に縛られていた。「本 without 本棚」は美しくないと思っていた。

 

だけどどうだろう。こんな格言聞いちゃったら、いまのぼくの本棚のようなはみ出さんばかりの状況も正当化することができてしまう。いいのか、それで。

 

ぼくが買う本はこの本棚という閉所に収まる器じゃない。本棚にしかなかったら、本棚の近くにいるときしか本を手に取れないじゃないか!今日もこうして、散らかった自分の本棚を整理しない口実にする。