ソロモンの犬

「ソロモンの犬」 道尾秀介 文春文庫


自転車便のアルバイトにいそしむ大学生の秋内は、友達の京也・ひろ子・智佳らと平凡なキャンパスライフを送っていた。しかし、その平凡な生活は、小学生の友達である陽介の突然の死によって破られた。秋内の目の前で、陽介の飼い犬の「オービー」が突然暴走し、それに引っ張られる形で道路に突っ込み、陽介は車に轢かれてしまう。落ち込む仲間たちの中で、一人、小さな疑問を抱く秋内。陽介の死の真相は?



著者の作品はこれで二作目。


衝動買いした「ラットマン」http://d.hatena.ne.jp/bibbidi-bobbidi-do/20110507/1304774848)に引き続き、身内が不審な死を遂げる日常生活の悲しみを描いています。


「ラットマン」同様世界にのめりこみ、丸二日で読了。


「予想不可能の結末」に、度胆抜かれました。


終盤、「こいつが真犯人かな」なんて予想してみたりしたけど、見事に裏切られ、ホントに予想外の結末に。


ドキドキして、続きがとにかく気になって、読み終わるまで寝られませんでした。


「相棒」みたく同性愛の話なのか?とか、教授が好きな人のために殺したのか?とか、いろいろ想像したけど、すべてが裏切られる感覚が心地いい。