パレード

パレード

パレード

価格:560円(税込、送料別)

吉田修一「パレード」 幻冬舎文庫

都内のマンションで共同生活を送る5人。それぞれがお互いに過度に干渉せず、それぞれが好き勝手に生活する。そんな中、女性を狙った連続通り魔事件が発生する。

1.H大学に通う大学生・良介。10キロ走るとエンストするポンコツのマーチ・桃子に乗る。冷静で真面目な青年。

2.若手人気俳優「丸山友彦」と熱愛中の琴美。彼からの電話をひたすら家で待ち続けながら、ぐうたら時間を過ごす。

3.イラストレーター兼雑貨店店長・未来。お酒が大好きで、サトルといっしょに飲み歩く。

4.自称「夜のお仕事」、要するに男娼のサトル。酔っ払った未来が連れきたのがきっかけで、一緒に暮らす事に。

5.映画配給会社に勤める直輝。琴美から相談を持ちかけられるなど、兄貴的存在。



それぞれ5人の目線で章立てしていて、それぞれの目線で共同生活を描いています。
そして、最後に何が起きるんだろうと心の準備をしながら読みながらも、その衝撃には思わず声を上げてしまいました。
これが映画化されていたのも知らなかったくらい映画には疎い僕ですが、これをきっかけに映画版も観たいなと思うようになりました。

複数の登場人物のそれぞれの視点でストーリーが進む点は、先に紹介した「グラスホッパー」に共通しています。

それぞれの登場人物の個性が描かれていて、読んでいて楽しかったです。