食い逃げされてもバイトは雇うな 

今日もなんにもしないで一日ごろごろしてたよ。

だからなんにもネタがないよ。

だからこないだ読んだ本を紹介するよ。



食い逃げされてもバイトは雇うな

食い逃げされてもバイトは雇うな

価格:735円(税込、送料別)

「食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字〈上〉」 山田真哉 光文社新書



「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」でおなじみの著者の著書。

前作同様、タイトルに惹かれて購入しました。



「数字がうまい」という表現がよく出てきますが、その意味がよく分かります。

決して「数字に強い」という意味ではない。

数学ができるとかそういうことではなく、だれでもうまくなれる。


1.「今日は渋谷で6時53分」
 きりのいい数字を使うのではなく、具体的な数字を使うことで、その数字に意味を持たせる。
 これは自分にも今日からでも使える技。
 

2.金額重視主義
 「1000円のものを500円で買う」のと「101万円のものを100万円で買う」。どちらが得か?
 答えは後者。
 前者の方が半額になっていて、後者は1%しか値引きしてない。そう考えると前者の方がよさそうだが、答えは後者。
 「いくら得したのか」が優先される考え方、買い物とかでも使えそうです。


3.実際に計算してみると、からくりが分かったりする
 タイトルの「食い逃げ」の話も、実際に計算してみると分かる事がある。
 客が食い逃げする確率とバイト代を仮定して計算すると、バイトを雇うほうが高くつく。
 てことは食い逃げ客を逃がしてでもバイトは雇わないほうがいいということになる。
 また、某牛丼やにはいまだに食券機がないのにも理由がある。
 理由1:食べ終わった客が出て行くときに『ありがとうございました』がいえない事がある
 理由2:食券機の前で混雑しているのを見て、「混雑してて食べられない」と思った通りかかりの人が他の店へ行ってしまう(機会損失の発生)
 だとか。
 まさに「食い逃げされても食券機は置くな」。
 食い逃げ被害額よりも機会損失の方が大きいことがある、ということか。




以上、ぼくにでも読める分かりやすい本。
会計がどうとかそういう以前の、日常生活に潜む数字のからくりが良く分かります。

下巻については、現在読み途中。
また改めて紹介します。