Season6-18 白い声

【国内ドラマCP】相棒 season 6 DVD−BOX 2[6枚組]

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相棒(season 6 下)

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シーズン6 第18話 「白い声」
特命係のいつもの小部屋。暇課長の角田が一枚のビラをもってきた。殺人事件の犯人を捜しているというビラを配っていたその男のところに行ってみると、彼は被害者の父親・中津留で、娘の順子がストーカーに殺された、という。当時その事件は警察によって、事件性はなく、病死と判断されていた。「娘はストーカーに殺された」と言い張る中津留のために、右京と薫が二人だけの捜査を始める。


順子は自宅アパートの一室で倒れていた。右京が部屋を調べると、たんすの裏の床に小さな丸いシミが見つかる。鑑識で調べると、そこから青酸ソーダが検出される。順子はやはり病死ではなく、誰かに毒殺されたのではないか。


それを中津留に伝え、再捜査を始める右京と薫。床のシミの大きさから、ペットボトルのふたではないかと推理。順子は毒入りのペットボトルのジュースを飲んで死んだのではないかと推理する。


犯人は一体どうやって順子のジュースに毒を仕込んだのか。右京と薫は、いつも順子が通勤している経路をたどっていくうち、順子がいつも使っているバスが城南大学の近くであること、そしてその城南大学なら青酸ソーダを手に入れることができることから、城南大学に目をつける。すると、順子が死亡するわずか一ヶ月前に、順子と同様に病死した教授がいることが発覚する。これは偶然なのか??そして順子を殺した犯人は誰か??



警察に殺されたとも知られずにその短い命を奪われた被害者。その「真っ白い灰になった」被害者の悲痛の声に耳を傾けさせようと、被害者家族がある決断をします。結論から言うと、中津留が自殺をしてしまいます。しかし、警察はその中津留の自殺を病死と判断してしまいます。かつて娘の順子を病死と判断したのと同じように。中津留は、自らの死をもって、娘の毒殺が病死と誤って判断されているという可能性を証明してみせるのです・・・


変死体が実際に司法解剖にまわされる確率はごくわずか。さらに、監察医制度によって解剖されるのも、東京23区を含む限られた地域のみ。そのシステムの不完全さ、制度の不平等さがテーマの今作。被害者家族の気持ちを思うと、胸が痛くなります。

「年間15万を越す変死者のうち、国が司法解剖にだす予算はたったの5千体分。監察医制度のない地域では、多くの変死体は表面観察だけでおわってしまう」

そんなデータからも分かるように、決して完全とはいえない日本の監察医制度と戦う遺族の必死の訴えが、胸を締め付けます。


タイトルはシンプルですが、けっこう悲しい話です。でもけっこう好きな話です。