Season6-11,12 ついている女 狙われた女

大好きな刑事ドラマ「相棒」

その中で特にぼくの大好きなキャラクター「月本幸子」
彼女の活躍を描く今作「ついている女」「狙われた女」を紹介します。
先週紹介したシーズン4「ついてない女」の続編です。




「ついてない女」こと月本幸子。
司法書士の夫をヤクザに使われたあげくに自殺に追い込まれ、その寂しさから向島と付き合うが、その向島こそが、夫を殺した張本人だと知り、彼を射殺する。
全てを捨てて高飛びしようとするが、右京につかまってしまう。
「ほんとについてない」そう嘆く幸子だったが、薫の発見が早かったおかげで向島にはかすかに息があり、幸子は殺人未遂で済んだこと、また、海外に逃げていたら海外でパスポート偽造屋とともに捕まっていたであろうことから、実はついている女だと知る。
幸子のその後の証言のおかげで城代金融を壊滅に追い込む事ができたことから、幸子は懲役3年の実刑という、思いのほか軽い刑で済み、刑務所では模範囚として過ごしていた。

しかし・・・・・

同じ刑務所内の問題児、春麗とともに輸送車で運ばれる途中、白バイ隊に扮した男に輸送車ごと強奪される。
「ついにやったぞ」喜ぶ春麗
それは春麗の脱獄計画だった。
彼女の計画に偶然巻き込まれてしまった幸子。
「脱獄なんてやめよう」そう諭す幸子だが、春麗は聞こうともしない。
警察の検問を突破し、春麗の父が待っているというビルに向かうが・・・
そこに待ち受けていたのは、幸子にとって予想だにしない出来事だった!!



「ついている女」「狙われた女」と、2回にわたって興奮のストーリーが繰り広げられる今作。
まさに必見モノ。
「ふだんの顔」と「拳銃を持ったときの顔」。
二つの顔を持つ幸子に注目です。
「韓国マフィアによる脱獄計画」から「城代金融による復讐」、そして「黒幕=ゴッド」。
事件をあやつる者が二転三転する相棒ならではのストーリー展開も見逃せません。


そして、心に響く薫の怒り。
「お前らみたいなのがいるからなぁっっ!!」
お決まりの右京の説教。
「確かに紙一重かもしれません。しかしその紙一枚を飛び越える人間と越えない人間はぁっ!まっったく違うんですよっ!!!」
ぐっときます。


そして大ラスト。
春麗「私も生まれ変われるかな?」
右京「人はだれでも、生まれ変われるようですよ」

ぐっときます。

「ついている女」そして「生まれ変わる女」
「人はだれでも生まれ変われる」そんなことに気づかされる今作。
ついてないと自分を卑下し続けてきた幸子と、自分は必要ないどころか邪魔な人間だったと嘆く春麗
似た境遇をもつ二人の女が再起を誓う今作。
一人の人間として、これからも頑張ろう、という勇気が出ます。


スペシャルじゃないけど、内容の濃い作品。
「相棒」を語る上で欠かすことのできない、重要なキャラクター、月本幸子の魅力が存分に味わえます。
ぜひ観て欲しいです!!