Season4-4,5 密やかな連続殺人   悪魔の囁き

根気よく続けます、相棒カテゴリ。
今回はシーズン4の第4話「密やかな連続殺人」と第5話「悪魔の囁き」の2本立て。
これは話がつながってるので、一回にまとめて紹介します。



若い女性の水死体が発見された。遺体から、片方の耳からのみピアスが持ち去られていた。
13年前にも同様にピアスが持ち去られる殺人事件があり、同一犯による連続殺人の疑惑が浮上。また、調べてみると、13年の間に日本各地で同様にピアスが持ち去られる未解決の殺人事件が存在していた。
13年前の事件について、当時容疑者として疑われていたのが予備校講師の村木だったが、証拠不十分で不起訴。しかし、警察に疑われた事が原因で村木は体調を崩し、今回殺人を犯せるような体ではない。
村木をカウンセリングしていたのが精神科医の内田美咲。彼女は、「悪は人を魅了する」といった刺激的な論文を書いている犯罪心理の専門家。今回の連続殺人犯が被害者からピアスを持ち去るという行動に対し、「支配と隷属」という関係を指摘する。ピアスには悪魔が耳から進入するのを防ぐ効果があるとされており、そのピアスを持ち去るということは、相手を無防備の状態にする、言い換えれば象徴的に支配するということになる。村木は殺人を犯して相手から支配の象徴であるピアスを持ち去り、それを妻の順子に渡すことで、観念的に妻を支配していたのだ。
村木の自宅から持ち去られた過去7件の殺人事件のピアスが発見される。村木を追い詰めたが一歩遅く、連続殺人について自分がやったと自白をし、「ウィンパティオール」と意味不明な呪文を唱えながら、屋上から飛び降り、自殺してしまう・・・
過去10件の片耳ピアス殺人のうち、7件についてはピアスが発見されたが、残り3件のピアスが見つからない。村木は10件全てを自分がやったと自白したが、はたして本当にそうか?最後の事件を犯すのは、体の不自由な村木には不可能だ。
村木の心の闇を見抜けなかったと自分を責める美咲。しかし、彼女が村木のカウンセリングを担当していたことから、また、「悪は人を魅了する」と挑発的な発言をしていることから、村木に近い心理状態であると右京が推理する。はたして残り3件の殺人犯は誰だ??


紹介が長くなりましたが、それくらい中身の濃い、すごい話です。
シーズン4をやってた当時は、
「とにかく気持ち悪い話だなぁ」
くらいにしか思ってませんでしたが、今回改めて観て、クオリティの高さに脱帽。
残忍な連続殺人犯を演じる小日向文世がはまり役です。


村木という悪魔に魅了されてしまう真犯人。
その残忍な悪魔っぷりは観ごたえ十分。

4年前のシーズンであるにも関わらず、「相棒」を物語る上で重要な要素となる、完成度の高い作品です。
シーズン4の心臓のような話「密やかな連続殺人」。
この話には続きがあって、真犯人のその後を描いた「悪魔への復讐殺人」が、シーズン5で登場します。
それもまた観ごたえ十分なので、これについては明日改めて紹介します!!