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読書

コーヒーと京都と友の話

本と、音楽と、木と、コーヒー。これらがすべてそろった喫茶店があったら、素敵だと思っている。大きな樹がある喫茶店で、きれいな音楽を聴きながら、好きな作家さんの本を読みながら、コーヒーを飲む。そんなの、楽しいに決まっている。自分の理想のカフェ…

初めてCDを買った1998年

自分が初めて自分の小遣いで、自分のためにCDを買ったのがいつだったか、と昔を振り返った。そしてそれが1998年であることに気づき、日本で史上もっともCDが売れた年と重なり、なにか不思議な感覚に陥った。 宇多田ヒカル、椎名林檎、浜崎あゆみ、aiko。彼女…

蘇える変態

この本を、夜、浴槽の中で、読んでいる。早くも暖かさが暑さにかわってきて、ただでさえ汗をかき始めるこの時期に、湯船につかって汗をだらだらかきながら、それも、午前中に自宅の給湯器の交換サービスを済ませ、心なしか張られた湯がいつもより多く、また…

邪悪なものの鎮め方

自宅へ帰る途中の乗換駅、文具屋で本を物色する。普通の本屋とは違う品ぞろえで、いつもワクワクする。 自分の思い通りにいかないとき。こういうときはこうするべき、といった自分なりの判断基準がまったく通用しないようなとき。でも、何らかの対応をしなけ…

泣きたくなったあなたへ

照れない。ほんのちょっとの勇気を出して、それはあとで冷静に振り返ると別にたいした勇気でもないのだけれど、そうして行動したことが、きっと自分に舞い戻ってくる。いままで、何か行動に移すことができた時は、その原因は照れなかったことにある。いまま…

エッセイ

いまでこそ人並みに本を読むようになったとは思うけれど、毎日、本からたくさんの情報を摂取して、自分の知識が増え続けているかというと、そうではない気がする。だいたいが、本を読んでいる時間そのものを快適に過ごすことが目的で、時間が経つと読んだ内…

午前0時の忘れもの

美容院のマスターにすすめられたのがきっかけで、手に取った。初めてのファンタジーだった。それまでファンタジーという分野そのものを意識していなかったから、新鮮な気持ちで読むことができた。 不思議なことが、まるで当たり前のようにさらっと起きる。サ…

せまい家

狭い家で広く住む。この面白さに、気づいた。 地方の一軒家で生まれ育った自分の実家は、世間でいうところの広い家に属するんだと思う。近所もみんなそうだったし(だいたいマンションなんてない場所だし)、家とはこういうものだ、と思って育った。就職して…

単行本と文庫本と

昨日、至福の時間を過ごした古民家カフェには、これまた素敵な本棚があった。側板がゆるやかなカーブを描く曲線になっていて、和室になじんでいる。誰の部屋にでも、どこの本屋でも置けるようなものではないと思う。この空間だからこそ似合うんじゃないかと…

時代小説を読む

先週、振替休日を一日もらい、平日の昼間から自宅でのんびりとしていた。世間が動いている平日に動かないというのも、どうも罪悪感をぬぐいきれない。別に悪いことをしているわけではないのに。 駅前のいつもの本屋で。少し前から気になっていたものの、なか…

仕事はうかつに始めるな

自分はどちらかというと朝型人間だと思っている。朝早く起きることは、特に寒いこの時期はつらくはあるけれど、まぁできなくはない。逆に夜遅くまで集中力をもって仕事をするということができない。21時を過ぎると、もう緊張の糸が切れて、帰りたくなってし…

イノベーション

午前中、仕事で中目黒へ。洗練された街というイメージが強い、私にとって刺激臭のある街だ。ただでさえ人の多い日曜日、自分なんかがゆっくり過ごせるはずがないんだ、と思いながらも、新しくできた蔦屋書店に立ち寄った。中目黒へ来たらココへ、と思ってい…

あるキング

あるキング: 完全版 (新潮文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/04/30 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (7件) を見る 昨日のあれだけの憂鬱も、時間が解決してくれる。時間さえ経てば、「もっと凹んで、もっと反省したほうがい…

心をつかうということ

仕事終わりに立ち寄ったいつもの本屋で松浦弥太郎さんの新刊を見つけて、迷わず手に取った。コミカルな絵が表紙を飾る、ちょっといままでの印象とは異なることに気をひかれたけれど、それ以上に、著者紹介欄に「クックパッド㈱を経て、2017年より新たな挑戦…

誠実であること

仕事がうまくいかないなぁと思うとき。クライアントから指摘を受けて「ギクッ」とするとき。協力会社の担当者となかなか話が通じ合わず、イライラするとき。正直、いますぐ自分のすべきことを投げ出してしまいたいと思うこともある。これができないならクビ…

明日は心でできている

小山薫堂著「明日は心でできている」を読んだ。毎日を面白いものに変える彼なりのしかけがたくさん見られて、ためになる。そういう考え方があるのか、そうやって考えるだけで、いままでと違った風景が見えるのか、と驚かされることが多い。 明日は心でできて…

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

昨日本屋で衝動買いした本を、あっという間に読み終える。このサラッと読む時間が楽しい。 ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫) 作者: 七月隆文 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2014/08/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (21件) を見…

ふたつめのボールのようなことば。

自宅と実家との間、乗り換え駅の中にお気に入りの文房具屋がある。そこにはセレクト本コーナーがあるのだが、その選書がすごく良い。おっと思わせてくれる本がたくさんあって、思わず手に取ってしまう。年末、帰省前に立ち寄った際、この本に目がとまった。 …

年末年始の過ごし方

伊坂幸太郎「首折り男のための協奏曲」をいま読んでいる。帰省する電車内、東上線に揺られる時間の長さを紛らわせるのにも、うってつけだ。複数の話がポンポンとでてきて混乱するが、それもまた楽しい。「伏線の回収」「勧善懲悪」が彼の小説を特徴付けるキ…

首折り男のための協奏曲

彼の作品は、ひとまず全て読もうと決めた。つべこべ言わず、全て読んで、彼の世界を自分の中に入れてしまおう。 行きつけの本屋に立ち寄ったら、いままで単行本であったことが理由で見向きもしなかった作品が、文庫本になって並んでいたので、迷わず手にとっ…

Nordic Lifestyle Market

Nordic Lifestyle Marketに行ってきた。国連大学で毎週末(!)開催している「Farmaer's Market」という市があって、今週は北欧の家具や雑貨、コーヒーなどが集まるイベントが同時開催されていた。このところ、北欧の家具のあたたかさというか、普遍的で飽き…

旅と寸法

ホテルに行ったら、その部屋の寸法を測って間取り図を書く。その間取り図を集めた旅の記録。パラパラとページをめくったら、その手書きの間取り図がとても美しくて、手書きできれいに図面を書けるっていいなぁと思った。フリーハンドの図には、味がある。色…

リアル本屋

本屋と自分との関わりについて、考える。 リアル本屋にどれくらいの頻度で行きますか?というアンケートをどこかで見た。その選択肢の一番が「週に複数回」というものだった。それに「週に1回くらい」「月に数回」「月に1回くらい」「3~4ヶ月に1回くら…

ひらかれる建築

「近代社会が蓄積してきた技術と建築のストックを、自分たちの志向する生活に合わせて、人々が編集し始めた」この言葉を読んで、まさに自分が漠然とイメージしていたことを言語化したものに出会った、と思った。 大学時代、いわゆる建築家にあこがれて、設計…

これからの建築

昼間、仕事。竣工済みコーポラの管理組合総会に出席。議案は滞りなく、どんどんと可決されて進むなか、最後に自分から説明することとなっていた案件については、滞りなくとはいかず、課題を残すこととなった。どうしたらいまある問題を解決できるか。話はと…

死神の精度

昼ご飯を食べによく行くハンバーグ屋さんが駅前にある。笑顔が素敵で、気さくに話しかけてくれる店員さんが印象的だ。もちろんハンバーグも美味しいのだけれど、店に行こうというとき、どちらかというとハンバーグよりも店員さんの方が頭に浮かぶ。結局、行…

本屋での本の買い方

本屋での本の買い方が、定まっていない。「一回に一冊しか買わない」と心に決めて本屋に入り、その一冊を入念に選ぶこともあれば、気になる本を数冊同時に買うこともある。周期があるというよりは、そのときの気分、気まぐれで変わる。 今日はたくさん買いた…

コーヒーが冷めないうちに

喫茶店が好きだ。コーヒーが好きだ。正確に言うと、喫茶店でコーヒを飲みながらのんびりする時間が好きだ。この時間への愛は、社会人になりたてのころからほとんど変わらないように思う。営業で外まわりをしていたとき、ちょっと休憩しようと入った喫茶店で…

ほんとうの味方のつくりかた

今日は、壁面本棚をつくってくれた家具屋さんが出展している表参道のギャラリーに行ってきた。場所柄、繊細で芸術的な作品が集まっていて、きっと自分が手に取るようなものはほとんどないだろうと思ったけれど、見るだけでも自分のセンスを磨くきっかけにな…

蓄えの一切を使い切る覚悟

齋藤孝さんの「〈貧乏〉のススメ」を読んでいる。 <貧乏>のススメ 作者: 齋藤孝 出版社/メーカー: ミシマ社 発売日: 2009/09/18 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 8回 この商品を含むブログ (7件) を見る こころに貧乏をもつこと、それはすなわち、そこ…

サブマリン

10月1日。土曜日。 駅前のパン屋では「コーヒー週間」と銘打って、コーヒー2杯目を150円で飲めるというキャンペーンをやっていた。サイフォン式でけっこう本格的に入れてくれるそのコーヒーが好きで、ラッキーとばかりにコーヒーを飲みながら、伊坂幸太郎さ…

昼過ぎまで寝て後悔

「普段の仕事の効率をあげるために、休日の過ごし方を変えよう」こういう主張をよく聞く。自分自身、休日が有意義でないと平日仕事に身が入らないと思っている。だから休日は楽しむ。どちらかというと、興奮してあっという間に過ぎてしまう過ごし方よりは、…

プレゼントしたい本

今週のお題「プレゼントしたい本」 くちぶえサンドイッチ 松浦弥太郎随筆集 (集英社文庫) 作者: 松浦弥太郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2008/04/18 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 250回 この商品を含むブログ (38件) を見る 本を読んで、こうい…

本から本に出会う

地下鉄大手町駅。東西線と丸ノ内線との連絡通路に、素敵な文房具屋がある。ノイシュタットブルーダー。最初は読めなかったし、読めても空で言えるまでに時間を要した。何語なのかも、不明。だけどこれがとにかく楽しいお店なのだ。自分の好みと並んでいる商…

場所はいつも旅先だった

自分にとっての「旅」とは何か。「旅」に出ることに、自分は何を求めているのだろうか。そんなことを、考える。 場所はいつも旅先だった (集英社文庫) 作者: 松浦弥太郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2011/02/18 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品…

機転と好感

初めて野外フェスに参戦し、興奮を味わい、音楽が自分の生活を潤す潤滑油であることを再認識したのも束の間、その後遺症たる筋肉痛と喉枯れは想像以上で、昨日は一日あまり動けなかった。普段使わない筋肉を使い、普段と違う動き方をしたからなのか?それと…

何度でもオールライトと歌え

この休みは勉強しようと、ここで記事にまでして、さぁやるかと心に決めて、専門書まで買ったのに、重い腰が上がらないのは相変わらずで、焦ってくる。自宅だからダメなのだと思い、場所を移して環境を変えるも、長続きしない。これはもう本当に、学生時代の…

「やらなければ」サイン

「お盆休みはどうやって過ごすの?」こういう質問はキラークエスチョンだと思っていて、聞かれるとつい身構えてしまう。ここでつまらないことしか言えないとつまらない人間だと思われてしまうし、かといって、たまには仕事を忘れて大はしゃぎする、というの…

リベラルアーツ

「リベラルアーツ」という学問を「オトナの!」で知った。「過去100年の話はしない」「日本の話はしない」これを1ヶ月続けると、リベラルアーツ力はぐんとあがります。そう言われて話せることなんて、ほとんどない。大きな視点に立って、社会のうねりの根源…

ひとり

自分と音楽との関わり方について、なんの脈絡もなく突然、考える。 音楽は大好きだ。特に好きなロックバンドの曲は、毎日聴いても飽きないくらい大好きだ。LUNA SEAのライブに行く時は、その興奮を誰にも悟られずにひとりで行き、声が枯れるまで叫ぶ姿を誰に…

つづけるということ

大好きなミシマ社の本で、「つづける」という言葉に刺激を感じ、手にとった。イタリアには、修行に励む日本人料理人がたくさんいるのだという。イタリアのレストランで修行する日本人が飽和状態。そんな状態で日本に戻ってきたシェフは、「イタリアで修行を…

リネンという理念

リネンのカーテンに憧れている。夏場、涼しく過ごせそうなサラサラした素材感と、厚手のカーテンのようなゴワゴワのない自然な感じが良い。いま自室にあるカーテンがちょっと厚手で、かつ真っ黒だから、とにかく存在感がある。買った当時は、白い壁の部屋に…

言葉を選んで、ていねいに

自分は相変わらずしゃべるのが下手で、なかなか的確に端的にものを言うことができないなぁと思っているのに、今日はしゃべりすぎた、と反省する。口が下手なら下手なりに、少ない言葉で丁寧に説明すべきなのに、それができないのは、「しゃべらなきゃ、情報…

仙川 地鎮祭

ようやく着工へとたどり着いたプロジェクトの工事請負契約・地鎮祭で仙川へ。小規模ながらも設計や工事費のまとめには苦労し、設計スタッフは休み返上で頑張っていた。今日、それまで苦労してきたことが契約・着工となったことで報われたのだと思った。 直会…

編集すること

「オトナの!」が終わってしまうのだと知って、これでまた楽しみなコンテンツがなくなってしまうのかと、悲しい気持ちになった。スポンサーを持たず、制作費がない、独立採算番組だということを、プロデューサーの本で知って、だから面白いんだ、と思った。…

生活力

星野源さんのエッセイを読んでいる。携帯電話料金の支払いを忘れてしまいがち、といった「生活力のなさ」を正直に言っていて、彼に対するイメージが変わった。華々しく活躍しているミュージシャンだと思っていたけれど、いたってフツーの、逆に少し抜けたと…

そして生活はつづく

いろんな職業がある人って、かっこいい。やりたいことを片っ端からやっちゃう人って、かっこいい。たくさんの顔を持つ人に憧れて、自分もそうでありたいと思って、好きなことを好きなようにやって、でも、ちゃらちゃらしているのかというと決してそうではな…

少しだけ、無理をして生きる

昼間、仕事。仙川から事務所に戻って、奥沢へ。 夜、帰りがけにいつもの本屋で本を一冊買って、正面のパスタ屋へ。連休終わりのこんな夜は、力を抜いて本でも読もう。 少しだけ、無理をして生きる (新潮文庫) 作者: 城山三郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日…

手紙を書きたくなったら

昨日行ったNEWLANDの中の本屋「声」(注)で、すてきな本に出会った。古本って、たいてい自分のアンテナを刺激するようなものが少なくて、どこかとっつきにくいイメージがあったが、この日は、すっと手にとれた。 手紙を書きたくなったら 作者: 木下綾乃 出…

Noスクリーン

知らないことに出会ったとき、人はどうするのか。検索するんだよ。そんな言葉にどこかで出会った。なるほど、と納得するくらい、検索は身近な存在だ。伊坂幸太郎さんの「モダンタイムス」を読むと、検索社会の怖さのようなものを示しているようで、ちょっと…