百景

猛暑と雑司ヶ谷

雑司ヶ谷、鬼子母神の手創り市へ。この天気でうだるような気分の中。誰よりも出展している作家さんがつらいだろうと思いながら。 初めて会った作家さんの一言が象徴的だったように思う。この天気で大変ですよね、と言ったら、「まぁ、好きで出てますから」と…

篠崎のデニーズの記憶

自転車に乗ってちょっとそこまで。いつもはジョギングで通っていた道も、自転車だとまた少し違った風景に見える。速く走っているからかな。胸が苦しくないからかな。 前職で足しげく通っていた篠崎という街も、区画整理で様変わりしていた。久しぶりに行った…

経堂と紙文具とパン

午前中、仕事で経堂へ。経堂に行くと必ず立ち寄りたい、と思う場所がいくつかある。 「ハルカゼ舎」はすずらん通りにある小さな文具屋で、置いている商品のセンスがすごく良い。大好きな久奈屋さんの紙文具を扱っている数少ないお店のひとつで、ついあれもこ…

吉祥寺とエスプレッソ

この街に来て昼ご飯を食べよう、ちょっと休憩しよう、と思ったらここと決めているお店がある。ビルの地下にあるその穴倉的喫茶店の入り口には、十中八九「●●名様以上のご案内はできません」という案内盤が。自分がいまその店に入ることで、この案内盤が「只…

有楽町のわくわく

駅前に行くたび、何か新しいものに出会える気がするから、有楽町が好きだ。 東京交通会館ビルの1階。大きな本屋で時間をつぶすのも良し。毎回いてくれるキッチンカーのチョコクロワッサンやコーヒーを楽しみながらベンチに座って一休みするのも良し。その時…

鎌倉のコモレビ

午前中、事務所の元仲間が設計した住宅のオープンハウスで鎌倉に行ってきた。この駅で降りて歩いた記憶がないので、もしかしたら初めてかもしれない。とても恥ずかしいのだけれど。 その住宅は、木をふんだんに使った、風情ある鎌倉の街にぴったりの建築で、…

激アツな二子玉川

二子玉川に行ってきた。いま事務所で取り組んでいるプロジェクトが二子玉川にあって、そこは駅から10分以上歩くのだけれど、今日、駅からの道を歩いてみて、「徒歩何分」という数字だけでは判断できない価値っていうのがあるということを感じた。駅を出て、…

御茶ノ水とLEMON

よく行くダイニングのマスターにすすめられたことがきっかけで、ある作家さんの銅版画展に行こうと思い、仕事終わりに御茶ノ水に駆け込んだ。案内のポストカードを見ると午後6時30分までとある。御茶ノ水駅についたら午後6時。ぎりぎり、セーフだと思った。 …

幡ヶ谷のパン屋

管理組合運営のサポートをしているコーポラティブハウスが、渋谷区西原にある。最寄駅は京王線の幡ヶ谷駅。駅を降りて真っ先に意識が向かうのが、かっこいいコーポラでも、緑豊かな緑道でもなく、ドトールでもなく、ましてや大通り沿いの喧騒でもなく、駅前…

原木中山とハンバーグ

歩いて行くには少し遠いんだけれど、電車に乗れば10分後にはたどり着く。そんな素敵な場所に、行きつけのダイニングがある。自分が住む街と、西船橋との間に位置する小さなその駅は、いまはそこでのご飯を食べるときぐらいしか降りない。なにか特別なものが…

白山と紅茶

喫茶店で飲むものはブレンドコーヒー、とだいたい決めているけれど、唯一コーヒーではなく紅茶を注文する喫茶店が、白山にある。初めて行ったのはいつだ?と過去の記事を振り返ったら、なんと6年も前だった。 bibbidi-bobbidi-do.hatenablog.com bibbidi-bo…

夕暮れの代々木上原

かつて、コーポラティブハウスの工事に携わりたくて、足繁く設計事務所に通っていたのが、一番大きな思い出である。駅前の賑やかな場所から住宅地へと入り込むのだが、その道路が驚く程狭い。なかば職業病となりつつあった「これ、生コン車とかユニックとか…

中目黒とエスプレッソ

コーヒーはだいぶ昔から好きで、いまはもう中毒かってくらい毎日飲むけれど、エスプレッソを好きになったのは、ここ数年のことだ。ただでさえ小さいカップに、ほんの少し。しかも思いっきり苦い。最初にその存在を知ったときは、なんてストイックなんだろう…

雨の用賀

ピースの又吉直樹さんの本「東京百景」が面白くて、風呂の中でぼんやりと読んでいる。東京の街と、そこでの思い出、エピソードが、彼らしい観察眼で語られている。こうやって、街と出来事とが結びついてできる思い出の蓄積が自分をつくっていくのだと知り、…