書棚

本との距離感

本を扱う仕事をしていながら、こんなことを言うと本業失格だとお叱りを受けそうだけれど、本と自分との距離感はそれほど近くないと思っている。 寝食を忘れるくらい読書が好き、という人は確かにいる。そして、そういう人と比べたら自分はきっと「好き」の部…

自宅図書館

自分が買った本を、自分の本棚に置いて抱え込むのではなくて、自分以外の人と共有させることができたらいいなあと思っている。自分の蔵書をひけらかすとかそういうことではなくて、誰でも気軽にアクセスすることができる「経路」をつくりたい。きっかけは「…

申し訳なさを帳消しにする

休日、一日中家でのんびり過ごしていた。壁面本棚を眺めながら、最近は本が増えるペースが落ちたなあと思う。いや、落ちてしまったということではない。自らそうしているに過ぎない。いま棚にあって、読み終わっていなかったり、まったく読んでいなかったり…

リビングに本棚

自宅の本棚は、リビングにある。リビングと言っても、一般的にイメージするであろう、ソファがあって、ローテーブルがあって、テレビ台の上にテレビがあって、というようなリビングではない。ソファに寝転がってテレビを見ながらくつろぐ場所をリビングと呼…

とっておくか処分するかの二択

部屋の本を片付けていると、必ず迷う瞬間が出てくる。この本はずっととっておこうか、もしくは処分しようか、という二択の迷いだ。 気に入っている本については迷うことはない。問題なのは、自分で選んで手に取ったのではない本だ。自分で「読みたい」と思っ…

本棚の許容量にあわせて本を選ぶ

家具屋さんに壁面本棚をつくってもらったのが6年前の夏だった。それ以来、この大きな本棚を埋められるくらいたくさん本を買って、読んでやろう、そう思って本と付き合ってきた。決して数を競っていたわけではないけれど、やはりある程度量を読まなければ成長…

本との距離感

自宅の本棚からはみ出している本を、少し処分したりしながら、本棚という枠内でおさまるように蔵書をコントロールしようと思い立った。何度も繰り返している「本を増やしたい」「もう読まない本を処分したい(これ以上増やしたくない)」の終わらない戦い。…

目の前の本

本屋に行って本を買うことが習慣のようになっている。もっと言うと、習慣にすることを自分に課しているような気持でいる。だから、一瞬でも読みたいと思った本がどんどんと手元にたまることになる。 そういう本がたくさん本棚にあるのを見ると、目の前にある…

本を買ってプラマイゼロ

昨日、本棚からあふれた本を手放そうと思って古本屋に本を売ったのに、昨日今日とまた新刊書店で気になる本を買ったので、結果プラマイゼロになった。しかもこのところ気になる本はたいてい単行本で、大きい。どう考えても単行本より文庫本、新書の方がたく…

壁面本棚、戻ってくる

壁面本棚が、戻ってきた。新居への引越しにあたり、家具屋さんに預かってもらっていた。一度は状況を見て延期してもらい、今週末、設置してもらった。 今度は吹抜の壁に設置するため、天井に突っ張るのではなく、壁に固定した。吹抜の途中までの高さになるの…

吹抜と壁面本棚

新居は、1階と地下1階のメゾネット(二層)構造。今度は吹抜に面する壁に、壁面本棚を設置する。置いたら部屋がどうなるだろう、きっとさらに引き締まるんじゃないだろうか、なんて想像をしながら過ごしている。 楽しみである一方、新たな問題も発生した。ほ…

君のいない部屋

4月に引っ越すにあたって、自宅の壁面本棚と机、椅子を家具屋さんに引き上げてもらった。メンテナンスをしてもらい、椅子も座面の布を貼り替えてもらい、新居に新しく納めてもらう。約3年半、本と、私の体重を支えてくれた本棚と机に感謝をしつつ、しばしの…

読み続けることを目的とした本選び

自分と本との関わり方について、考えている。 家具屋さんに本棚をつくってもらってから、本を買うハードルが格段と低くなった。要は本を受け入れる容器がかなり大きくなったわけで、本屋で多少なりとも気になった本は、まぁいいか、場所ならあるし、と思って…

日々勉強

国立新美術館で10周年記念展が開かれていると知ってから、改めて氏の本を読み直している。細かいことは抜きにして、それが本当に正しいかどうかは別として、とにかくがむしゃらに、一心不乱に取り組む、その姿勢を、自分も大切にしたいと思いながらこれまで…

世界の夢の本屋さん

本棚がビシッと引き締まるような、そんな本棚の本を一冊は置きたいなぁと思い、手に取った。世界の「本屋さんの本」だ。海を越えた、はるか向こうの世界にある本屋の本棚を眺めながら、家にいながら旅をしているような気分を味わう。 こうしてみると、スウェ…

家具の魅力

今年は自分にとって、とても大きな買い物をした。家具屋さんにお願いをし、部屋に壁面本棚をつくった。賃貸住宅なのに。天井いっぱいまでの家具をつくっちゃって、引っ越すときどうすんの?という問題は確かにあるけれど、それ以上に、自分でオリジナルな本…

本棚プロジェクト、完成

昔から、本を読まないガキだった。図書館、図書室といったところに足繁く通っていた仲間とは違い、全然興味がなかった。いま思い返すと、なんてもったいないことをしたのだろう、例えば中学高校の図書室の書棚には、もしかして楽しい本がいっぱいあったんじ…

古民家とカフェ、ギャラリー

壁面本棚をつくりたいと思い立ち、それを決意させてくれた家具屋さんが、相模原で展示会をやっているというので、見に行った。第一の目的は、実際の家具、小物を見て本棚づくりの参考にすること(特に木材の素材感をチェックすること)。第二の目的は、まだ…

人間味のあるメール

壁面本棚製作プロジェクトは、着々と進行中。家具屋さんから図面が届き、それを見ながらいろいろ考える。正面からの見え方は?地震の心配に対しては?使用する木材は何が良いのか?全てにおいて納得するのは本当に難しいと分かってはいるのだけれど、考え出…

見切り発車

なにごともまず形から入ろうとするのが、自分の悪い癖である。続けることが大事なのに、モチベーションを得ようと先に道具を買い揃える、とか。かつて東京マラソンにエントリーして当選し、練習に励んだ時もそうだった。走ることを続ける、その行動そのもの…